
韓国旅行の最新ガイド【2026年7月版】
以下は、日本国籍者が日本から韓国へ個人旅行する場合を想定した約5,000字の案内です。費用はソウルを基準にし、釜山・済州島についても補足します。
1.現在の入国条件
日本国籍者が観光、家族訪問、短期商用などを目的に渡航する場合、原則としてビザは不要です。2026年12月31日までは日本人に対するK-ETA(電子旅行許可)の申請も一時免除されています。就労・留学・長期滞在は別のビザが必要です。駐大阪大韓民国総領事館
一方、K-ETAを持たずに入国する人は、原則として入国申告書を提出します。現在は無料の「e-Arrival Card」を到着日の3日前からオンラインで提出できます。パスポート情報、便名、韓国内の宿泊先などが必要です。紙の申告書が利用できる場合もありますが、電子申告を済ませておくと到着後がスムーズです。公式サイトは無料であり、クレジットカード情報を要求する偽サイトに注意してください。韓国政府・電子入国申告書
パスポート、帰国便または第三国への航空券、ホテルの住所を確認できる予約画面を準備しておきましょう。入国制度は変更される可能性があるため、出発前に韓国大使館と航空会社の案内を再確認するのが安全です。
2.旅行費用の目安
2026年7月16日前後の為替は、1ウォンが約0.11円、つまり「1,000ウォン≒110円」「10,000ウォン≒1,100円」が計算しやすい目安です。実際の両替やカード決済では手数料が加わります。KRW・JPY為替データ
日本発・ソウル2泊3日の1人分は、おおむね次の範囲で考えられます。
| 項目 | 節約型 | 標準型 |
|---|---|---|
| 往復航空券 | 2万~5万円 | 4万~8万円 |
| 宿泊2泊 | 1.2万~2.5万円 | 2.5万~5万円 |
| 食事 | 8,000~1.5万円 | 1.5万~2.5万円 |
| 現地交通 | 2,000~5,000円 | 5,000~1万円 |
| 観光・通信など | 3,000~1万円 | 1万~2万円 |
| 合計 | 約5万~10万円 | 約9万~17万円 |
買い物、美容医療、高級焼肉、コンサート代は含みません。大阪・福岡発は比較的安い便を見つけやすく、東京発は便数が多い一方、週末や連休は上昇します。ゴールデンウィーク、夏休み、年末年始、桜・紅葉シーズンは、LCCでも往復7万~12万円以上になることがあります。
LCCは表示運賃が安くても、受託手荷物、座席指定、決済手数料、機内食を加えると大手航空会社との差が小さくなる場合があります。化粧品や食品を多く買うなら、最初から受託手荷物込みで比較するのが得策です。
ホテルは、ゲストハウス・簡素なビジネスホテルが1室1泊6,000~1万2,000円、中級ホテルが1万2,000~2万5,000円程度。明洞、弘大、江南など便利な地区や金・土曜は高くなります。2人旅行なら宿泊費を分けられるため、1人当たりの総額は下がります。予約時には「窓の有無」「バスタブの有無」「最寄り駅の出口にエレベーターがあるか」も確認しましょう。
3.韓国の物価
現在の韓国は「何でも日本より安い国」ではありません。地下鉄やタクシーは比較的利用しやすい一方、人気カフェ、ホテル、果物、輸入品、観光地の飲食店は日本と同程度か、それ以上になることがあります。
主な価格の目安は次のとおりです。
- コンビニの水:1,000~2,000ウォン
- コーヒー:3,000~6,500ウォン
- キンパ:3,500~6,000ウォン
- トッポッキなど屋台料理:3,000~7,000ウォン
- クッパ、冷麺、ビビンバ:9,000~15,000ウォン
- サムギョプサル:1人前1万8,000~3万5,000ウォン
- フライドチキン1羽:2万~3万ウォン程度
- カフェのケーキ:7,000~1万ウォン前後
- レストランのビール・焼酎:5,000~8,000ウォン前後
焼肉や鍋料理は「2人前から注文」が一般的です。一人旅では、クッパ、スンドゥブ、麺、定食、キンパなどの一人向け料理が利用しやすいでしょう。水や基本的なおかずは無料で、追加分をセルフサービスにしている店もあります。韓国では原則としてチップは不要です。韓国観光公社・韓国料理案内
支払いはクレジットカードが広く普及していますが、交通カードへのチャージ、屋台、小さな市場では現金が必要になる場合があります。カードを2枚程度と、5万~10万ウォンほどの現金を併用すると安心です。日本円からの両替は空港より市内の両替所が有利なことが多いものの、レートと手数料を必ず確認してください。
4.交通費と移動方法
ソウルの地下鉄は交通カード利用で基本運賃1,550ウォン、1回券は1,650ウォンです。距離に応じて追加運賃がかかります。交通カードはT-moneyなどが便利で、カード本体は一般に3,000~5,000ウォン程度です。ソウル市・地下鉄運賃、韓国観光公社・交通カード
バスは乗車時と降車時の両方でカードをタッチします。降車時にタッチしないと、乗り換え割引が適用されなかったり、追加運賃が発生したりします。路線検索にはGoogleマップよりNaver MapまたはKakaoMap、翻訳にはPapagoが実用的です。
仁川空港から市内へは、次の方法があります。
- AREX一般列車:安く、弘大などにも停車
- AREX直通列車:ソウル駅までノンストップ、指定席
- 空港リムジンバス:ホテル周辺まで乗り換えが少ない
- タクシー:荷物が多い人や3~4人旅行向け
AREX直通列車は大人片道約13,000ウォンが目安です。一般列車は目的地によりますが、ソウル中心部までおおむね5,000~6,000ウォン前後。深夜到着は公共交通機関の終了時刻に注意してください。
ソウルの一般タクシーは昼間1.6kmまで4,800ウォン。22時以降は深夜割増があり、23時~翌2時は割増率が特に高くなります。乗車後はメーター作動を確認し、可能ならKakao Tなどの配車アプリを使うと行き先の伝達が簡単です。ソウル市・タクシー運賃
ソウルから釜山はKTXで約2時間半、普通席片道約59,800ウォンが代表的な目安です。週末や祝日は満席になるため、KORAIL公式サイトまたはKorailTalkで早めに予約しましょう。
5.季節ごとの特徴
韓国旅行で歩きやすいのは、一般に春の3~5月と秋の9~11月です。ただし、気候変動により季節外れの高温・豪雨もあるため、直前の予報を優先してください。韓国観光公社・気候案内
春は桜やレンギョウが美しく、日中は過ごしやすい季節です。ただし3月前半は朝晩が冷え、黄砂やPM2.5が多い日もあります。薄手のダウンや上着、マスクを用意しましょう。桜の開花時期は年によって変わり、ソウルより釜山・済州島の方が早い傾向です。
夏の6~8月は高温多湿です。6月末から7月末は梅雨に重なりやすく、短時間の雨ではなく豪雨になることもあります。7月末から8月は最高気温が30℃を超える日が多く、夜も蒸し暑くなります。6~10月は台風にも注意が必要です。折り畳み傘だけでなく、防水靴、速乾性の服、日傘、飲料、冷房対策用の羽織りが役立ちます。
秋は暑さが落ち着き、紅葉や街歩きに向いた人気シーズンです。10月後半から11月は朝晩が急に冷えます。航空券とホテルが高くなりやすいため、早めの予約がおすすめです。
冬の12~2月は乾燥し、ソウルでは最低気温が氷点下になる日が珍しくありません。体感温度がマイナス10℃以下になることもあるため、厚手のコート、手袋、マフラー、滑りにくい靴、保湿用品が必要です。釜山や済州島はソウルより温暖ですが、海風が強く体感温度は低くなります。
2026年の旧正月休暇は2月16~18日、秋夕休暇は9月24~26日です。この時期は帰省ラッシュでKTXや国内線が取りにくく、個人商店が休業する場合があります。一方、伝統行事を体験できる利点もあります。2026年韓国祝祭日一覧
6.文化とマナー
韓国では年齢や目上の人への礼儀が比較的重視されます。物を受け取るときや飲み物を注ぐときに両手を使うと丁寧です。簡単な「アンニョンハセヨ(こんにちは)」「カムサハムニダ(ありがとうございます)」だけでも印象が良くなります。
地下鉄の車両端などにある優先席や妊婦専用席は、空いていても一般の乗客が避ける傾向があります。大声での通話、車内での飲食、ドア付近を荷物で塞ぐことは避けましょう。
家庭、寺院、一部の伝統的な飲食店では靴を脱ぎます。寺院やDMZでは露出の多い服装を避け、軍事施設、空港の保安区域、警察・デモ参加者などを無断撮影しないことも大切です。喫煙は指定場所で行い、歩きたばこや禁煙区域での喫煙は控えてください。
飲食店には呼び出しボタンやタブレット、無人注文機が多くあります。ボタンで店員を呼ぶのは失礼ではありません。料理を共有する文化が強く、辛さが日本の「ピリ辛」よりかなり強い場合があるので、「アンメプケ ヘジュセヨ(辛くしないでください)」と伝えるとよいでしょう。
7.安全・通信・準備
韓国は比較的旅行しやすい国ですが、繁華街での置き引き、深夜の客引き、タクシーの料金トラブル、偽ブランド、カードの二重請求には注意が必要です。デモや大規模集会を見かけた場合は、興味本位で近づかないでください。2026年7月時点で日本の外務省は韓国全土に危険情報を出していませんが、最新情報は出発直前にも確認してください。外務省・韓国安全情報
通信はeSIM、SIMカード、ポケットWi-Fiのいずれかを用意します。3~4日用eSIMはおおむね1,000~3,000円が目安です。緊急番号は警察112、消防・救急119、旅行相談は韓国観光公社の1330です。
総合的には、初めてなら「春または秋・2泊3日・総額7万~12万円程度」が組みやすいプランです。費用を抑えるなら、日曜~木曜の宿泊、LCCの手荷物込み比較、地下鉄移動、ローカル食堂の利用が効果的です。韓国は日本から近い一方、物価や気候、食文化は想像以上に違います。出発前に入国制度、天気、為替、航空便を再確認すれば、短期間でも充実した旅行にできます。


